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中田のはだか祭り

2013年3月2日土曜日に、翌日日曜日になにか祭りがないかとネット検索していて、3月第一日曜日に行われる「豊田市中田のはだか祭り」をみつけ、おもしろそうなので、昨日3日日曜日、見に行った。

 

そのHPによれば、

古くから豊田市中田町に鎮座する中田八幡社には、愛知県稲沢市(いなざわし)の厄払いの裸祭り(儺追なおい神事)で知られる尾張国府宮(おわりこうのみや)、正しくは尾張国府大国霊神社(おわりこくふおおくにみたまじんじゃ)の分社・中田大国霊神社が祀られている。

 毎年3月第1日曜日に大勢の裸男が厄払いの儀式(儺追神事)を行うこの祭りは、国府宮裸祭りと共に中田裸祭り(中田大国霊神社裸祭り)として知られる。

 昭和7年(1932)中田村の氏神・中田八幡社の改築の際、1670年頃(寛文年間)に尾張国府宮の御塞(おさい)が本殿に安置されていたことが判明。昭和9年(1934)、村民有志により八幡社西隣に神殿を新築し、中田大国霊神社と命名し、本社・尾張国府宮より分社の認産を受けた。

 爾来、尾張国府宮の分社として、毎年本社と同じ古例の神事を旧正月23日(現在は3月第1日曜日)に行っている。正規には儺追なおい祭り(儺追なおい神事)であるが、一般には裸祭りと称している。

 

日曜日9時すぎに家を出て、名鉄で知立まで行き、駅前からでている「ふれあいバス」に乗り、中田(なかだ)で降りて歩いて5分ほどのところにある第一会場になる「中田区民会館」に10時半すぎに到着。

ふれあいバスは1時間に1本しかない。

あとで散歩してわかったが、区民会館の北西に見える森が八幡神社で、その境内社として「大国霊神社」がある。

 

区民会館の玄関前には、大鏡餅が飾られていた。

これは、担いで神社まで運ばれて奉納される。

祭りの予定表も貼り出されていた。

国府宮のはだか祭りでは、「儺追笹」と呼ばれていたがここでは「神竹」とよばれる竹ざおに願い事を書いた布(きれ)を巻き込んでいた。

 

祭りが始まるまでずいぶん時間があるので、駅前のコンビニで買ってきたパンとコーヒーで腹ごしらえをしてから周辺を散歩して、森の中へ行くと、本会場になる八幡神社があった。

八幡神社は、由来書の石碑によると、鎌倉時代に清原某という京都の武士が、頼朝に仕えようと鎌倉へ向かう途中この地に達したとき、頼朝が亡くなったことを聞き、鎌倉行きをやめてこの地にとどまり、日ごろから敬虔していた八幡宮を祀ったのが始まりだそうだ。

 

八幡神社は、南南東向きに建つが、境内の西側に、東南東向きに、境内社の稲荷社、秋葉社、山神社、大国霊神社が建つ。

その一番奥が、大国霊神社。

社の向かって左に、鏡餅が奉納されていて、右側に、儺追の餅を埋めるための穴が掘られている。

 

また、西側にこんもりとした御神木があり、祭りの最後にこの御神木の前でも神事がおこなわれていた。

区民会館の広場に戻り公園のベンチに腰掛けて祭りの始まるのを待ち、予定どおり、13時前に裸男たちが外へでてきて、祭りが始まった。

神竹の練りや田んぼでの神竹折り、厄男を三人がかりで抱えての神社への入場、神男のもみあい、などなど、見所が多くて面白い。

 

神竹折りでは、最後に1本残って、登る若者がヘトヘトになりながらも折ることができて、見物人もほっとした。

見物人は地元の人が多くて、カメラマンは50人もいないぐらいだったので、けっこう自由に動けて、楽しく撮影できた。